達磨図鐔 銘 山城国伏見住金家 |
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第22回特別重要刀装具 NBTHK No,22 Tokubetsu jyuyo Paper (公財)日本美術刀剣保存協会 特別重要刀装具指定書 |
NO.C01142 |
竪長さ:8.7cm 横長さ:8.2cm 耳の厚さ:0.4cm | どうぞお問合せ下さい |
時代:桃山時代 形状:拳形・鉄槌目地・鉄高彫象嵌・金・銀象嵌色絵・打返耳・片櫃孔 |
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附属品 桐箱(布団付)・畳箱 | |
詳細説明 金家は絵風鐔の祖として名高く、形は丸形、木瓜形の他に二ツ木瓜や、拳形と称される独特の変わり形もあり、図柄と形とを十分に考えて制作している。地がねは全て鉄地で、鍛えが無類によく、地に槌目打ち、雅趣にとんでいる。構図は遠近法を用い、山水画でも人物画でも空間を大きくとり、そこに充満する空気の層を重要視しており、あくまでも格調高い。彫法は力強い鉄高彫象嵌に波や芦などの毛彫も巧みであり、金銀などの色がねは最小限におさえて画品を高めている。この鐔は拳形の形状を呈し、大振り薄手に仕上げ打返し耳として造り込みに変化をつけている。また鍛えは地に槌目を打ち込んでおり紫錆の鉄色と相まって地面は頗る雅趣に満ちている。そして表右下に達磨を高彫で配し表裏の後方に遠山を表して空間を大きくとった遠近法を巧みに用いるなど、孤高の達磨と自然の広大さがみごとに描きだされている。※鐔聖金家所載 |