短刀 備前国住長船彦左衛門尉祐定作之也 天正元年八月吉日 (附)黒蠟色菊紋蒔絵鞘合口短刀拵 Tanto(Osahune-Hikozaemonnojyo-Sukesada) |
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詳細説明
末備前の刀工に祐定を名乗るものは多く、様々な俗名を持つ祐定の作品を見るが、中でも名品の数が多く、その筆頭に挙げられるのが、与三左衛門尉・源兵衛尉及び彦兵衛尉を冠するものは、とりわけ技倆が高い。本作は天正の年紀から三代目にあたる。両刃造の短刀は、身幅広めで大振りで、鍛えが良く、地刃共に明るく冴えて、抜群の出来栄えを示している。江戸時代末期の製作と思われる黒蠟色菊紋金蒔絵鞘合口短刀拵が附帯する。 |
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第66回重要刀剣 NBTHK No,66 Jyuyo Paper (公財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣指定書 |
NO.K00197 | |||
刃長:23.6cm (7寸7分8厘) 反り:僅かに 元幅:2.8cm |
どうぞお問合せ下さい。 | |||
国:備前国 時代:室町時代末期 |
登録証 | |||
栃木県 | ||||
形状:両刃造、寸やや詰まり、身幅広め、鎬高く、反り僅かにつく。 鍛:小板目肌よくつみ、地沸微塵につき、地景細かに入り、淡く映りたち、かね冴える。 刃文:焼幅広く、直刃基調に互の目・小互の目など交じり、小沸つき、処々叢沸となり、総体に砂流し細かにかかり、金筋入り、匂口明るく冴える。 帽子:焼深く、乱れ込み、先尖りごころに長く返り、砂流し目立ち、区まで焼き下げる。 茎:生ぶ、先の張った栗尻、鑢目浅い勝手下がり、目釘孔二。 |
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付属品:黒蠟色菊紋金蒔絵鞘合口短刀拵・金一重ハバキ |
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