第61回重要刀剣 (公財)日本美術刀剣保存協会 本部鑑定刀 脇指 銘 出羽大掾藤原国路 Wakizashi(Deba-Daijyo-Kunimichi) |
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詳細説明 出羽大掾国路は堀川国広門下の高足の一人で、「慶長十八年三月」以降「同二十年三月」以前の間に出羽大掾を受領したものと思われる。国広門下中随一の器用人であり、相州伝を最も得意とし、志津や左文字などを模したものに優品が多い。本作は国路が得意とした相州伝を焼き、堂々とした姿、大模様の刃文など彼の魅力が詰まった同作中の優品である。 |
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第61回重要刀剣 NBTHK No.61 Jyuyou Paper (公財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣指定書 |
NO.K00112 | |||
刃長:38.2cm (1尺2寸6分) 反り:0.8cm 元幅:3.05cm 元重:0.4cm |
参考品 |
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国:山城国(京都府) 時代:江戸時代前期 |
登録証 | |||
形状:平造、庵棟、身幅広く、大きく寸延び、重ね厚く、反りやや深くつく。 鍛:板目に杢目・流れ肌を交え、総体に肌立ち、地沸厚くつき、地景頻りに入る。 刃文:のたれに互の目・丁子が交じり、総じて焼き高く、焼きの高低が目立ち、足・葉入り、部分的にやや逆がかり、沸厚くつき、処々飛焼かかり、金筋・砂流し頻りにかかり、匂口明るい 帽子:浅くのたれ込み、先尖りごころにやや深く返る。 彫物:表は腰樋を丸止めとした中に素剣を浮彫にし、その上に梵字、下には爪を配する。裏は腰樋に添樋を丸止めにし、その上に梵字を配する。 茎:生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違に化粧風の磨出しつく、目釘孔一。 |
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白鞘・金着二重ハバキ |
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