短刀 銘 重光 Tanto(Ito-Shigemitsu) |
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詳細説明 伊東重光刀匠は昭和28年甲府市生まれ、刀匠「宮入昭平」氏、「榎本貞吉」氏に師事、昭和55年に独立しました。横綱・稀勢の里の依頼で土俵入りの太刀などを作刀して入る。鎌倉末期の相州正宗を彷彿とさせる作品を得意とする。この作品は鎌倉時代末期から南北朝期の相州備前伝を彷彿とさせる作品で、のたれ調に互の目などが交じる刃中には金筋・砂流しが頻りに入り、茎も古刀風に仕立て、地景が入った美しい板目の地鉄は現代刀工として表現できるのは、甲府市在住の伊藤重光刀匠ただ一人ではないでしょうか。重光刀匠は、日本古来の、砂鉄から鉄を得る、たたら製鉄の技法を研究し、さまざまな苦難を乗り越えてその再現に成功しています。この作品に観られるように、黒っぽい裸沸にはならず、白くて深くて格調高い細かな沸も、重光刀匠の研究成果による自家精綱の鉄を用いたことによるものです。 |
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現代刀 |
NO.K00127 | |||
刃長:25.3cm (8寸4分) 反り:なし 元幅:2.24cm 重ね:0.58cm |
参考品 | |||
国:山梨県 時代:昭和 |
登録証 | |||
山梨県 平成四年発行 平成二十四年再交付 |
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形状:平造、三ツ棟、身幅ほぼ尋常 鍛:板目肌に杢交え、流れごころとなり、地沸つく。 刃文:のたれ調に小互の目、小のたれ交え、小沸つき、金筋・砂流し入る。 帽子:のたれ込み先に頻りに掃きかけ火炎風となり、長く返る。 茎:生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違、目釘孔二 |
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白鞘・金着一重ハバキ |
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