刀 銘 水府住徳兼作之 於岡本長義好 水府住徳勝作之 安政四年八月日 (切付銘)五百年物語思聞 Katana(Katsumura -Tokkatsu and Mito-Tokukane Gassaku) |
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詳細説明 初代勝村徳勝と水戸徳兼の合作刀。勝村徳勝ははじめ鍛刀の技を関内徳宗に学び、のちに江戸に出て細川正義・運寿是一の門に学んだと伝える。水戸徳兼は関内徳宗の子で父徳宗はじめ鍛刀の技を学び、のちに江戸に出て固山宗次の門に学んだと言われている。本作は珍しい同門の初代勝村徳勝と水戸徳兼の合作刀で表裏相違した出来となっている。表は徳兼が得意とする丁子刃主調に小互の目など交える出来を示し、裏は徳勝が得意とする柾目肌で中直刃に互の目交える出来を示している。岡本長義氏の好みに応じた作と思われ、「五百年物語思聞」という切付銘も何か激動の幕末らしい意味深いものを感じる。滅多に出ない珍品である。 |
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 |
NO.K00173 | |||
刃長:76.6cm (2尺5寸3分) 反り:1.2cm 元幅:3.15cm先幅:2.1cm 元重:0.76cm 先重:0.53cm |
参考品 | |||
国:常陸国(茨城県) 時代:江戸時代末期 |
登録証 | |||
栃木県 | ||||
形状:鎬造、庵棟、身幅やや広く、反りつき、中鋒延びる。 鍛:表は小板目つみ、地沸つく。裏は柾目肌に地沸つく。 刃文:表丁子刃主調に、小互の目など交え、小沸よくつく、中直刃に互の目交え、小沸つき、鎬筋から刃に垂れ下がるように処々に飛焼交り、砂流し・金筋入り、匂口明るい。 帽子:直ぐ小丸に先掃きかける。 茎:生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目化粧鑢に勝手下り、目釘孔一。 |
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白鞘・螺鈿散刀拵・銅着一重ハバキ |
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