刀 和泉守国貞(井上真改) Katana(Inoue Shinkai) |
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詳細説明 井上真改の初期銘の和泉守国貞の刀で、銘振りから万治の頃の製作であることがわかる。真改国貞は初代親国貞門に学び、のち養子となって二代目を継ぎ、寛文十二年八月には井上真改と改銘している。江戸の虎徹に対して大阪の真改・助広と並び称された名工である。この刀は親国貞の出来を忠実に継承し、親国貞の作に比して、匂が深く、より一段と沸づき、匂口が明るく冴える点な真改国貞の特色を現した一振となっている。 |
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第28回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.28 (公財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣指定書 昭和56年12月1日指定 |
NO.K0075 |
刃長:75.6cm (2尺4寸9分)反り:1.4cm 元幅:3.0cm 先幅:2.1cm 元重 :0.7cm |
参考品 |
国:摂津国(大阪府) 時代:江戸時代中期 |
登録証 |
新潟県 昭和26年3月31日 |
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形状:鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反りつく。 鍛:小板目肌つみ、地沸厚くつき、地景よく入る。 刃文:直ぐ調に長く焼き出し、その上は互の目に小互の目、小のたれ、小丁子など交え、足入り、沸よくつき、処々荒めの沸むらづき、砂流しかかり、金筋入り、裏表物打ち僅かに飛焼かかり、匂口明るく冴える。 帽子:焼きやや深く、直ぐに大丸風となり、表裏長く返り、掃きかける。 茎:生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目大筋違、目釘孔一。 |
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白鞘(田野辺探山先生鞘書)・金着二重ハバキ |