商品詳細

短刀 無銘 貞宗
Tanto(Sadamune)

商品番号NO.K00137価格参考品
登録証愛知県
鑑定書第12回重要刀剣 NBTHK No,12Jyuyo Paper Certificate (公財)日本美術刀剣保存協会 第12回重要刀剣指定証明書
相模国(神奈川県)
時代鎌倉時代末期〜南北朝時代前期
刃長28.2cm (9寸3分)
反り僅か
元幅2.67cm
形状平造、三ツ棟、身幅尋常に反り僅かにつく。
板目肌流れごころに地沸つき、地景入り沸映り立つ。
刃文浅くのたれ、小沸つき、金筋かかる。
帽子直ぐ小丸に返り金筋かかる。
表に梵字、素剣、裏梵字、腰樋。
生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔三、中一つ埋、無銘
附属品白鞘(薫山先生鞘書有)・金着二重ハバキ
詳細説明相州貞宗作風の特徴、形状は太刀に生ぶ茎のものがなく、鎌倉様式のものは鎬造り、庵棟、身幅尋常で中鋒、中反り高くつく。南北朝様式のものは鎬造り、稀に切刃造りあり、三ツ棟、庵棟もあり、身幅広く、重ね薄く、大鋒。鍛えは、板目、小板目、小板目つむもの、やや杢目の交じるもの等あり、地沸よくつき、地景よく入る。湯走りかかるものもある。概して浅いのたれに互の目、小乱れが交じり、足入り、湯よくつき、金筋入り、砂流しかかる。稀にのたれ調の大乱れに互の目交じり、変化に富むものがある。直刃の作を一口見る。帽子は、乱れ込み、のたれ込み、直ぐごころ、先丸、大丸ごころ、尖りごころ、焼きつめ、火炎など、掃きかけかかる。彫物は、二筋樋を得意とし、棒樋、重ね彫は棒樋、または二筋樋に梵字、素剣、爪付剣、あるいは倶利伽羅等を重ね、彫口が深いのが相州彫の見どころで、剣の頭は張って一段と深く彫る。茎は、生ぶのものがなく、本阿弥家での正式の大磨上げは正宗と同様、先を剣形とするが、正宗ほど先が細らず、茎先で目立って棟に寄ることがない。短刀・脇指は、形状が、平造り、脇指には切刃造りもあり、三ツ棟、短刀は無反り、小振りのものは稀有で総じて寸延びる。脇指は身幅が広く、重ねはやや薄く、寸延びて浅く反る。彫物は、梵字に爪付剣、梵字に三鈷剣、爪付剣等が最も多く、二筋樋、腰樋、刀樋、梵字、素剣、三鈷剣、草倶利伽羅等の浮彫、重ね彫等がある。茎は、舟形風、先剣形、鑢目浅い勝手下がりとなる。本作は、地沸がよくついて地景が交じり、浅くのたれて、頻りに金筋のかかった焼刃、僅かに乱れ込んで履きかけ金筋の働きを見せている帽子など、相州上作の中でも貞宗に見る特色であり、彫物も見事である。将軍家伝来の一口である。
主な作品:刀 無銘 貞宗(亀甲貞宗) 国宝 東京国立博物館所蔵、短刀 朱銘 貞宗 本阿(花押)(伏見貞宗) 国宝 黒川古文化研究所所蔵、短刀 無銘 貞宗 (寺沢貞宗) 国宝 文化庁所蔵、短刀 無銘 貞宗 (太鼓鐘貞宗) 重要文化財 伊達家伝来、短刀 無銘 貞宗 (物吉貞宗) 徳川美術館所蔵、短刀 無銘 貞宗(名物池田貞宗)東京国立博物館所蔵、などがある。
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