商品番号 | NO.K00151 | 価格 | お問い 合わせ下さい |
登録証 | 長崎県 |
鑑定書 | 第35回重要刀剣 NBTHK No,35Jyuyo Paper 日本美術刀剣保存協会 第35回重要刀剣指定書 |
国 | 肥前国(佐賀県) |
時代 | 江戸時代初期 |
刃長 | 71.65.cm (2尺3寸6分4厘) |
反り | 2.1cm |
元幅 | 2.8cm |
先幅 | 2.15cm |
元重 | 0.7cm |
先重 | 0.5cm |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅やや広く、身幅の割に鎬幅広く、鎬高め、やや長寸で、反り深くつき、中鋒延びごころ。 |
鍛 | 板目つみ、杢交じり、地沸よくつき、地景細かに入り、沸映り風がある。 |
刃文 | 直刃調、処々浅く小さくのたれて小互の目交じり、小足よく入り、葉交じり、匂口しまりごころに小沸つき、ややむらとなり、砂流し・湯走り風の二重刃かかり、飛焼交じり、匂口明るい。 |
帽子 | 直ぐごころに一文字風に返り、先掃きかける。 |
茎 | 生ぶ、先栗尻、鑢目浅い勝手下り、目釘孔一。 |
附属品 | 白鞘・金着二重ハバキ |
詳細説明 | 初代忠吉は、橋本新左衛門と称し、肥前鍋島藩の抱え工で、慶長元年藩藩命により一門の宗長と共に京の埋忠明寿の門に入り、忠吉は鍛刀、宗長は彫技を学んだ。同三年に帰国し、佐賀城下に住し、藩のもと大いに栄えた。元和十年、再度上洛して武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めた。寛永九年八月十五日に歿したといわれている。この刀は、通常経眼する初代忠吉の作柄とはやや趣を異にするものであるが、直刃調に処々浅くのたれて互の目が交じり、焼の上に飛焼交え、小足・葉が入り、匂口がしまりごころに小沸がついてややむらとなり、砂流しがかかるなどの出来口は、彼の最初期に見られる作域に相通じるものがある。放胆な風を示した彼の一作風で出来がよく、殊に古色の感じられる地鉄は一段と優れている。年紀はないが、銘振りから鑑て、おそらく慶長十一年頃の作と思われる。 |