商品詳細

藤代刀工辞典所載
刀 銘 備後国三原住人貝正賀作
  天文十八年二月吉日
(附)金梨子地桐紋散太刀拵
Katana(Mihara-Kai-Masayoshi)

商品番号NO.K00124価格参考品
登録証大阪府 昭和26年
鑑定書保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper (公財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書
備後国-広島県
時代室町時代末期
刃長73.3cm (2尺4寸2分)
反り1.6cm
元幅2.92cm
先幅2.1㎝
元重0.78cm
形状鎬造、庵棟、身幅ほぼ尋常、中鋒
板目に流れ肌が交じり、地沸つき、地沸映り立つ。
刃文中直刃基調に小互の目、小のたれ交え、頻りに小足・葉入り、匂勝ち小沸つく。
帽子のたれ込み、先掃きかけ、長めに返る。
生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二
附属品白鞘・金梨子地桐紋散太刀拵・金着一重ハバキ
詳細説明貝三原とは現在の、尾道市北部の尾道市木ノ庄町木梨、更に北に八キロの尾道市御調町貝ヶ原付近を指し、ここで南北朝期から室町時代末期に至るまで非常に栄えた備後鍛冶刀工群を総称して貝三原、三原と呼んでいます。正興、正賀、正盛、正廣、正真、正近などの名が良く知られています。
本作の正賀は備州三原住正賀、備後国三原住貝正賀、備後国三原住人貝正賀作、備後国三原住人藤原貝正賀作などと長銘を切り、天文十年より永禄二年頃までの年記が入った作品を残しています。本刀は天文十八年二月吉日の裏年記もきっちりと彫られた三原住人貝正賀入念の代表作品で、藤代刀工辞典に所載されている名刀です。三原ものと称される刀は戦時に量産されたものも多く、一般的には作位の上がらないものもありますが、この正賀は全く別物であり、見所が多い一振りです。地鉄は板目肌がよく現れてはばき元より映りが立ちます。刃紋は湾れを主体にした小沸出来の刃紋に、小互の目、小丁子を交えるもので、匂いも深く刃は明るく冴えており、刃中には、足、砂流し、金線、また連なるよう葉が入り、働きも抜群で刀工の腕前の高さが伺いしれる御刀です。鋩子は横手より火炎になって先小丸に返ります。茎の錆び味もなかなかよろしく、銘ぶりも大変立派に入り、その鏨は現在に至ってもきりっと立っており保存状態も良好であり総じて健全です。附の太刀拵も御覧のように立派な品です。内外揃って豪華なものです。広島県、尾道、三原に由縁のお客様にはもちろんですが、本当に楽しめる御刀でありますから当店が自信をもってお奨めいたします。
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