商品詳細

刀 銘 備前介藤原宗次  
嘉永七年二月日
 (附)卵殻散黒漆塗鞘打刀拵 
  Katana(Koyama-Munetsugu)

商品番号NO.K0093価格参考品
登録証大阪府 昭和27年5月9日
鑑定書特別保存刀剣 NBTHK TokubetsuHozon Paper (公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書
武蔵国(東京都)
時代江戸時代末期
刃長68.7cm (2尺2寸6分) 
反り2.0cm
元幅3.1cm
先幅2.4cm
元重0.7cm
形状鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、大切先。
小板目肌よくつみ、無地風となり地沸厚くつき、白け映り立つ。
刃文互の目に小丁子など交え乱れ刃となり、小沸つく。
帽子のたれ込み、深く返る。
表裏棒樋を丸止め。
生ぶ、先入山形、鑢目化粧に大筋違、目釘孔一
附属品白鞘・卵殻散黒漆塗鞘打刀拵・金着一重ハバキ
詳細説明固山宗次は、享和三年奥州白河に生まれ、俗名を宗兵衛(惣兵衛)といい、一専斎、精良斎、と号し、兄に宗平・宗俊がいる。宗次の師は加藤綱英と伝えられているが、その作風から勘案すれば、むしろ加藤綱俊の影響力が大きいものと思われる。初めは白河松平家の抱え工であったが、藩が勢州桑名移封後は、江戸に住して桑名藩工として作刀した。その居住地は麻布永坂という。弘化二年に備前介を受領している。宗次の作刀期間は文政の後半から明治初年の頃までにわたっており、その遺例も非常に多く、作風は備前伝が主であり、地鉄のよくつんだ綺麗な鍛えに、匂勝ちの丁子乱れを焼いて成功している。この刀は、固山宗次がも最も得意とする丁子乱れを焼き、大切先の堂々たる体配で出来が見事である。
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