商品番号 | No,K00228 | 価格 | 6,600,000円(税込) |
登録証 | 東京都昭和59年1月26日交付 |
鑑定書 | (公財)日本美術刀剣保存協会 第61回重要刀剣指定書 NBTHK No,61 Jyuyo Paper |
国 | 山城国 |
時代 | 江戸時代前期 |
刃長 | 72.7cm(2尺3寸9分) |
反り | 1.9cm |
元幅 | 3.0cm |
先幅 | 2.1cm |
元重 | 0.6cm |
先重 | 0.5cm |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅やや広く、元先の幅差まで開かず、反りやや深くつき、大鋒。 |
鍛 | 板目が総体に大きく流れて柾がかり、総じて肌立ち、地沸厚くつき、地景頻りに入り、かね冴える。 |
刃文 | 腰元を長く直ぐ調に焼出し、その上はのたれに互の目・丁子等を交え、刃縁盛んにほつれ、飛焼を交えて簾刃となり、匂深く沸厚くつき、金筋・砂流し頻りにかかり、匂口明るく冴える。 |
帽子 | 浅くのたれ込み、先尖りごころに深く返り履きかける。 |
茎 | 生ぶ、先入山形、鑢目大筋違に化粧風の磨出しつく、目釘孔2 |
附属品 | 白鞘(人間国宝 本阿弥日州先生鞘書)、金着二重鎺 |
詳細説明 | 京初代丹波守吉道は、美濃の兼道の三男で、兄に伊賀守金道、来金道、弟に越中守正俊がいる。通説に、父や兄弟と共に美濃より京に移住しと伝え、慶長から寛永年間にかけて活躍し、爾来、その子孫・門弟も大いに活躍し、吉道家の名を大いに高めている。京初代吉道の作刀は比較的多く現存するが、年紀のあるものは稀少で、慶長年紀を有するものは未見であり、「元和七年」紀の脇指を唯一経眼するのみである。作風は、彼が創案した「簾刃」と称される独特の刃文を焼いて、その個性を表出している。この刀は慶長新刀期特有の豪壮な造込み、板目に流れ肌交じる鍛え、厚く沸づいた行草の体の簾刃、三品形の帽子、「帆掛丹波」の書風を明瞭に示す銘字、全てに京初代丹波守吉道の特色と美点を示した典型かつ出色の一口である。初代丹波独特の行草の体の簾刃は刃沸が厚くつき、ほつれ・湯走りを交えて自在に変化し、地刃共に明るく冴え渡り、優れた出来栄えである。 |