商品番号 | NO.K00206 | 価格 | 参考品 |
登録証 | 東京都 平成2年 |
鑑定書 | 第66回重要刀剣 NBTHK No,66 Jyuyo Paper (公財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣指定書 |
国 | 大和国 |
時代 | 鎌倉時代後期 |
刃長 | 69.8cm (2尺3寸0分) |
反り | 1.55cm |
元幅 | 3.0cm |
先幅 | 2.15cm |
元重 | 0.6cm |
先重 | 0.6cm |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅やや広く、元先の幅差まで目立たず、鎬幅やや広く、重ね頃合、反り浅めにつき、僅かに踏張りつき、中鋒。 |
鍛 | 板目肌流れてつみ、地沸厚くつき、映り風立つ。 |
刃文 | 小丁子に小互の目連れて交じり、のたれ・互の目交え、小模様に乱れ、足・葉入り、強い沸づき、二重刃かかり、湯走りをよく見せ、砂流し・金筋入る。 |
帽子 | 表はのたれ込み、先掃きかけて尖りごころ、裏は掃きかけて二重刃かかり、先尖る。 |
茎 | 磨上、先殆ど切り、鑢目勝手下がり、目釘孔三。 |
附属品 | 金二重ハバキ・土屋押形コピー |
詳細説明 | 大和国の助氏は、名鑑によれば、千手院助光の族で元応頃とするものほか、延文・応安・応永など数工あるとされている。奈良の若草山の西山麓に千手観音をまつる千手堂があり、この地に在住していた刀工群が千手院派であると伝える。同派は大和五派の中では発祥が最も古い。この太刀は板目肌が流れてつみ、地沸がつき、映り風立つ鍛えに、刃文は小丁子に小交互の目が連れて交じり、のたれや互の目を交えながら複雑に乱れ、強く沸づき、二重刃や湯走り、金筋・砂流しを見せ、帽子が掃きかけるなど、地刃に千手院派の特徴が良く表れている。身幅が広く、手持ちの重い雄渾な姿態を呈し、多種の刃を交えて複雑に乱れた刃に迫力が漲るなど、鎌倉時代後期の制作と鑑せられる同派中出色の一口であり現存数の少ない貴重な在銘作で、資料的価値も頗る高い。藩政時代は肥前国平戸藩松浦家に伝来し、土屋押形所載の一口である。 |